Making of Romantic Vanilla

1/12 scale
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アメリカ・ニュージャージー州ハドンフィールドという小さな町の
アンティークショップで見つけた、1929年発行のJelloのイラストからイメージして、

アンティークのテーブルウェアショップを作ろうと思い立ちました。
置いても、壁に飾っても、どちらにしてもいいような薄型のフレームタイプ。
最後に額縁を付けて、完成させる予定です。





1、9ミリ厚のシナベニア板を切り出して外枠を組み立てます。
2、中の壁や、ドアや、看板のパーツを別個に作って色を塗っておきます。
3、壁紙を貼ってから、ドア等のパーツを組み立てます。
4、電気パーツを取り付けます。

早速、飾りたいと思っているイラストを壁中央に置いてみました。
この時点で、おぼろげではあるのですが、
ウインドーディスプレイのイメージが浮かんでいます。



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1、看板を取り付けました。
2、フェイクのロールスクリーンを取り付けて、ドアパーツの裏側を仕上げます。
3、ドアパーツを本体に取り付けます。


そろそろディスプレイに入ります。
ディスプレイ作業というのは、一見、楽(?)そうですが、実に肩が凝る作業です。
ピンセットでミニチュアを挟んで、ああでもない、こうでもないと、
小物たちの飾り場所を考えてゆきます。
その間中、ずっと腕を空間に浮かせているので、
ものすごーく肩や首が凝ってしまうのです。
なるべく肘をテーブルに付けて置いておこうと思うのですが、
ディスプレイに集中していると、
いつのまにか腕はまた宙に浮いていて…

それにしても、机の上は、ものすごい散らかりよう!
あ〜もう、ぐちゃぐちゃ(笑)

いつものことながら、最終的には、
並べたいなぁと用意した量の、半分くらいしか飾りません。
却下されたミニチュアたちは、
次の出番の時まで、引き出しで待っていてもらうことに^^

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もし、並べたいものを全部並べてしまったら。
それはきっとまるで、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車。

本当は、あれも並べたい、これも並べたい。
でも、そこをぐっとこらえて、1つ1つのミニチュアがどれも
生き生きと見えるように、ちょうどいい空間を与えてあげよう。

満員電車は避けたい。かといってモノが少なすぎるのも寂しい。
どのくらいの数のミニチュアを置いて、どのくらいの空間を作ろうか。
その辺りのさじ加減を考えるのが難しくもあり、また、楽しくもあり…


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ディスプレイが少し形になってきました。

でもでも。
まだ、何か足りない。
まだ、何かバランスが変。

例えば…
お花がはじっこで、何か寂しげだなぁ…とか。
女の子のスカートとウォータージャグがぶつかって窮屈そう…とか。
他にも、色々色々。

直感とでもいうのでしょうか?
なぜそう思うのかは、自分でもよくわかりません。
ただひたすら、”感じたこと”だけを頼りに、
ああでもないこうでもないと場所を変えていきます。

すると、そのうちに、
「あっ、ここ!」と思う場所が見つかります。
それはまるで、パズルがぴたりとはまった時のような感覚?

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試行錯誤の末、ようやくディスプレイが決まりました



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こちらの作品は、
「創作市場No.25 ドールハウスに遊ぶ〜ミニチュアの世界〜」(マリア書房刊)
に掲載されています。

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