人にやさしい、スケール規格 

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スケール規格というと、"難しくて、お堅い世界"と敬遠されがち。
でも本当はその逆なのです。
規格があったほうが、より簡単に、ドールハウスを楽しむことが出来るのです。

それはなぜでしょうか。
縮小規格が決められている理由を考えてみましょう。

リアリティのある(本物らしい)ドールハウスを作りたかったら、
大きさがまちまちであるよりも、縮小率を統一して作ったほうが、
より本物らしく見えるということはわかると思います。

また、ドールハウス作りは「手工芸の集大成」といえるほどに、
多岐に渡る技術が必要なのですが、
実際には誰にでも得意分野と苦手分野があって、
すべてを自分一人でこなそうとするには限界があります。
例えば、木工は得意だけど粘土細工は苦手…
というように、人によって違います。

そこで、得意な分野は自分で作り、苦手な分野に関しては
"他者の助けを借りましょう"という考えが、
欧米のドールハウス界で生まれました。

つまり、スケール規格本来の目的は、
それぞれの得意分野をみんなでシェアしましょう
(分け合おう)ということなのです。

スケールをあらかじめ設定しておけば、それが可能になります。

得意分野をシェアすれば、苦手分野で四苦八苦するより
もっとずっと楽しく合理的に、ドールハウスが完成するというわけです。

スケール規格は、人にやさしいものなのです。

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